アメリカ留学経験者が考える高校留学のメリットとデメリット

留学をしたい!海外で長期滞在したい!と考えた時。

メリットはもちろんあるのは理解しているものの、デメリットも気になって不安になってしまう…。

という方も多いのではないでしょうか。

とくに留学や海外での在住経験のない方に相談すると、

本当に大丈夫なの?と心配されることも…。

 

留学は実際に行ってみないと海外での生活はなかなか想像が難しいもの。

 

そこで今回はアメリカ オレゴン州への高校留学とアメリカ フロリダ州のディズニーワールドで就労経験のある筆者が

実際に感じた高校留学のメリットとデメリットについて書いていきます。

 

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高校留学を決めた理由~大学留学と高校留学のメリット・デメリット~

筆者は高校時代に留学を決めて渡米しました。

留学した理由は簡単に言うと「海外の文化や色んな人の考え方を知って視野を広げたかったから」

もちろん大学中に留学するという手も考えましたが、高校留学を決めた理由は以下の通り。

  • 自分の留学の目的は学問〔アカデミックな意味での勉強〕ではなかったから
  • 大学での寮生活よりも高校でのホームステイの方が現地の文化をより学べると思った
  • 思い立ったが吉日で留学をすると決めたら早めに行きたかったから
  • 感受性が豊かで色んな物事を柔軟に受け止められる10代のうちに行きたかったから
  • 寮で自立した「個」として生活するよりも現地の家庭の家族の「一員」として生活したかったから

 

…などなど。

要するに自分の留学で得たいものや目的が、大学での留学よりも高校留学で行った方がずっと達成しやすく、自分には合っていると思えたから。

 

大学での留学は、まず自分が本当に勉強をしていきたいことが明確ではなかったため

日本の大学へ行って

「これは海外に行った方がより学ぶことが出来る!」と思ったら大学留学を検討して行こう。

と考えていました。

 

結果として筆者は高校留学しかしなかった為、高校留学についてしか詳しく言うことは出来ないのですが

自分自身はやはり、高校留学を選んで良かったなと思いましたし、上で述べた理由と予想は概ね合っていたかなと思います。

 

 

アメリカへの高校留学のメリット

留学中はもちろん良いこともありましたが、

元々英語が得意ではなかったので初っ端から言葉に壁にぶつかったり

最初は話せる友達がいなくて孤独感を感じたり、人種差別を受けて嫌な気持ちになったりしたこともあります。

 

  

そんな中で留学してみて良かったことは大きくわけると5つ。

  1. 第二の家族が出来た
  2. 色んなバックグラウンドを持った外国人の友達ができた
  3. 自分の視野が広がって成長することができた
  4. 自分の考えを持てるようになった
  5. 英語でコミュニケーションが取れるようになった

  

…パッと考えて思いつくのはこれくらいでしょうか。

それでは上記の各項目をそれぞれ詳しく説明していきます。

 

高校留学のメリット ①第二の家族が出来た

これは筆者が高校留学をする上でホームステイを選択したためですが、

本当の家族の様に自分を受け入れてくれる存在がいることは留学する上でも、

その後の人生においても心強いです。

 

社会人になってディズニーワールドでは寮生活をしていましたが、この点においてアメリカで生活する上での心持ちが大分違うように感じました。

 

 

やはり、慣れない海外という異文化の中で生活するには、

家族のように自分を気遣ってくれる存在がいることは非常にありがたかったなと今振り返っていても思います。

 

高校留学したホストファミリーとは10年以上にわたって現在も連絡を取り続けており

今も数年に1度は会えるよう、お互いの家に行き来したり、

結婚式は必ず行くからね!と言ってくれています。

 

日本が震災に遭った時は、真っ先に連絡をくれてアメリカの家にしばらく住んで良いよ!と申し出てくれた程でした。

 

自分にとってはかけがいのない存在で、留学でホームステイしなければ出会うことのなかった大切な人たちです。

 

 

高校留学のメリット ②色んなバックグラウンドを持った外国人の友達ができた

アメリカに留学すると、もちろんアメリカ人の友人が出来るわけですが、

様々なバックグラウンドを持った人たちと友人になる機会もあります。

 

元々メキシコやフィリピンなどアメリカ合衆国以外の国に住んでいたけれど、仕事を求めて家族で移住してきた人ももちろんいますし、

留学生ではないけれど英語を話せない子も学校内では多くみかけました。

 

他にも両親が離婚していてお父さんとお母さんの家に1週間ずつローテーションで帰っている子も。

 

自分が一番カルチャーショックを受けたのは、

私が留学している間に仲の良かった友人が親子の縁を切り、他の友人の家の養子に入ったことでした。

 

…ちなみに彼女は私のホストファミリーになる予定だったのですが、急遽変更があって違うホストファミリーなりました。

つまり私が彼女の家庭にホームステイしていたら…と考えるとなかなかの綱渡りをしていたようです…。

 

 

アメリカは留学当時、離婚率が50パーセントと言われていて、沢山の家族のカタチを間近で見る機会があり、色んなこと考えさせられました。

 

また、留学先のオレゴン州は多様性を受け入れる土壌があったせいか、友人の中でもLGBTの当事者だと自ら公表している友人も多かったです。

 

今から約10年前のことの話なので、

自分の日本での高校では友人の中で自らLGBTの当事者であるということを聞く事も少なく、高校生の自分にとっては衝撃的でした。

 

ただ驚きはしたものの、友人として接している中で

彼ら・彼女らが自分の大切な友人であることにはなんら変わりないと強く感じた出来事でもありました。

 

 

高校留学のメリット ③自分の視野が広がって成長することができた

こういった色んなバックグラウンドの友人に恵まれたことは、

自分の視野を広げるきっかけとなり考え方も大きく影響を与えられました。

 

そして様々な事をより考える時間と機会を与えられて、自分の視点も考えられる範囲もぐっと広がって成長を感じました。

 

また、日本人として母国の日本にいると自分は大多数のマジョリティ側に所属していることが多い一方で

アメリカという場所でマイノリティの日本人留学生という立場で生活することは多くの気づきを得る事が出来ました。

 

留学生活は楽しいことばかりでなく、孤独感を感じることもありますし、アメリカには日本人やアジア人に対する差別も少なくありません。

その中で自分がどう行動し、その出来事から何を学ぶべきか、どう教訓として活かしていくかがとても大切だと感じました。

 

またこれまで自分が置かれたの事のない立場に立たされることによって、

違った視点から物事を考えられるようになったと思います。

 

 

 

高校留学のメリット ④自分の考えを持てるようになった

アメリカではかなりの頻度で自分の考えを聞かれます。

日本にいると周りに合わせたり、高校生だと、まだ先生の言うことを聞いたり…と受け身でいることが多いですが、

アメリカでは

「あなたは何がしたいの?」

ということを毎日のようにホストファミリーや友人から聞かれます。

 

アメリカではどちらかというと

何も言わない=何も考えていない・自分の意見のない人といった具合に見られてしまいがち。

 

そんな中で、たとえば人の話を聞いていても

「自分だったらどうか。」といったように考えるクセがつくようになりました。

 

また、その考えを毎日のようにさまざまな人に話す…

こういった経験を日常的に行う機会は日本で高校生として過ごしていると少ないように感じますし、

自分の考え方や思考パターンが柔軟な時期に経験できたことは、後から振り返ってみると大きかったと感じます。

 

 

高校留学のメリット ⑤英語でコミュニケーションが取れるようになった

これは留学をしたい!という方が留学志望理由や目的にもよく挙げることですが、

やはり約1年をアメリカで過ごして英語でのコミュニケーションはずっとスムーズに出来るようになりました。

やはり、英語を話せるというのはそれだけでメリットが非常に大きいです。

 

ただ、これは留学すればできるようになる…というものではありません。

 

もちろん人それぞれ英語のレベルもコミュニケーション能力も違う状態で留学をしているので

個人差はあるとは思うのですが、

私の場合は、人生で1番机に向かって勉強したといっても過言ではないくらい勉強しました。

 

自分の場合は語学が目的で行ったわけでもなく、そもそも英語が苦手だったのもありますが、

それでも得られたのは「日常会話程度」の英語力だったかな…と感じます。

 

ちなみに留学をしてみて実際にどれくらいで英語がどんなレベルまで上達していったかはコチラの記事にて紹介しています。

 

 

アメリカへの高校留学のデメリット

以上がざっと考えて出てきたメリット。

 

そしてデメリットは…

実はあまり浮かびません。

 

当時は勿論大変だったこともあったのですが、

正直な所、振り返ってみて「デメリットだった」と言えるような経験はあまりなかったように思います。

 

しいて言うのではあれば、同級生と一緒に高校を卒業できなかったことくらいでしょうか。

 

学校によって違うとは思うのですが、基本的に1年の高校留学する場合

「留年せず、元いた学年に戻る留学」「留年をして1つ下の学年に入る留学」があります。

 

そして私が選んだのは留年をして1つ下の学年に入る留学…。

というより、留学へ行くことを思い立ったのが遅かった為、

元いた学年に戻るという選択が残っていませんでした。

 

少し特殊なのですが、私が留学した時期は高校3年生の夏からだったため、

自分の留学中に同級生がみんな卒業してしまう…という少し寂しいことにはなりました。

 

ただ、卒業する時期が違うだけで友達は友達

 

やはり、クラスが一緒だったから~…など”付き合い”での友人とは疎遠になってしまいましたが、

本当に仲良くしてくれた友達は今でも大切な友達でいてくれています。

 

そして留学して1学年下に入ると更に友人が出来るので結局は一石二鳥かな!と思いました笑

 

海外で暮らすという決断は本当に大きなもの。

そしてその後の自分の人生にも大きく関わってくるものです。

ただ、案ずるより産むが易し!という言葉もある通り、

自分にとって留学は振り返ってみると自分の人生になくてはならない大きな経験になりました。

 

もちろん良いことばかりでなく、

日々挑戦がつきまとって心折れそうになったり泣いて過ごした日もあります。

 

けれど、その日々は無駄ではなかったと、振り返ると思える日が必ず来るものなのだな

と身をもって感じています。

  

誰もが筆者のような経験をするとは限りませんが、少しでも参考になったり、誰かの背中を押せたのであれば嬉しいです。

 

ちなみにディズニーワールドでのアメリカ生活メリット・デメリットは高校留学とはまた違った経験になったのでまた後日紹介できればと思います。

 

 

 

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