水着一丁でパトカーに乗せられた話inアメリカ

海外への留学・ワーホリで得られるのは英語だけではない。

それ以外にも様々な経験をしているから、他のことについても、もっと聞いて欲しい。

というReiさんの投稿を見て、

アメリカのディズニーワールドで働いていた時に

タイトルの通り「アメリカで水着一丁でパトカーに乗せられた」という出来事思い出し

一体何があって、どんな経験をしたのか書いてみようと筆を取りました。

 

Reiさんの投稿はこちら↓

こんな経験をすることもあるんだな〜

という程度に、ご笑覧いただければと思います。

ちなみに、悪いことはしていません。笑

 

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アメリカでなぜパトカーに乗せられたのか

なかなかタイトルにインパクトがありますが、

そもそも「なんでパトカーに乗せられる事態に陥ったのか」。

 

簡単に言うと、

財布・スマホを含む全ての荷物を入れた車のキーがなくなってしまったから。

です。笑

 

それでは事の経緯を詳しく書いていきます。


コトの発端は単純に海に行きたかった

この出来事は、私がアメリカのディズニーワールドで働いている時期にあったことなのですが

ディズニーワールドはフロリダ州にあり、

私たちキャストはディズニーキャスト専用の寮に滞在していました。

  

お休みの日は、キャストは基本的にパークに無料で入れるため、パークで遊ぶことも多いのですが

さすがに毎日、パーク内で働き、パーク近くの寮に住んでいると

「ちょっと今日は…ディズニー関係のものは良いかな」という気持ちにもなるもの。

 

しかも場所は南のリゾートとして名高いフロリダ!

これは帰国前にビーチに行かねば!

と思い、早速現地で友人になった天使のように優しい、アメリカ人のキャストの子を誘ってビーチに行くことになりました。

 

念願のビーチ!安全対策は万全に

私は当時、フロリダ州の最低賃金の時給しかもらっていなかったため

車を借りたり買うお金もなく…

友人所有の車に乗せてもらってビーチまで行くことになりました。

 

無事ビーチに着き、さっそく水着に。

 

「お財布は車に置いといた方が安全かもね。」

と友人。

 

実はフロリダ州は50あるアメリカの州の中でも犯罪ランキング30位。

1位は最も安全な州と言われているので、治安が良いとは決して言えないのが現状です。

 

写真は撮りたかったので一旦、ビーチで写真を撮り、

スマホも取られてしまうと困るので、タオル以外の全ての荷物は車の外から見えない場所に置いておくことにしました。

ちなみに、外から見えるところに荷物を置くと、盗まれる可能性も高くなるので旅行の際には要注意です。

 

友人の車のキーにはクルクルのゴムバンドがついていて、

「車のキーもビーチに置くと危険だから、身につけておくね」

と言って、足首に巻くことにしていました。

「ちょっと大丈夫かな?」とチラッと頭をかすめましたが、

相手はアメリカ人。

ここはアメリカでのやり方に任せようと、何も言いませんでした。

 

…それがこんな事態になるとは。

  

車のキーが…!絶体絶命

しばらく波と戯れながら遊び、

私がビーチサイドに行って、海にいる友人を見ていると…急に海に潜り始めた彼女。

何事かと聞くと、

 

“OH MY GOSH! I LOST MY CAR KEY!” (大変、車のキーなくしちゃった!)

と…

事情を聞くと、海で遊んでいる間に波に鍵がさらわれ無くなってしまってそうで…

白目になりそうな気持ちを抑えつつ、

一緒に探してみるも波もあり、一向に見つからず…

見つけ出すのも絶望的だったため早めに見切りをつけ、

「近くの図書館でパソコンを使わせてもらって車の鍵業者を呼ぶか何かしよう」

という話になりました。

 

図書館までの道のりとホームレス?

車の駐車場近くに行くと、たまたま地元の人らしきグループがBBQをしている様子。

近くの図書館の場所を聞くと

「歩いて10分位だよ」と快く教えてくれました。

 

水着一丁にタオルという姿で歩くこと約10分。

…ようやく図書館に着くと、扉に見えるのは

CLOSEDの文字。

 

まさかの休館日ー!!!!

 

とショックを受けていたところ、駐車場に止まる1台の車に男性が一人乗っているではありませんか!

他にパソコンを使えるところはないか聞いてみよう!

と、友人が話しかけたところ、出てきてくれた男性。

 

…を、見ると、

服はボロボロでしみだらけ。

よく見ると車内も荷物か何かでぎっしりと詰まっている…

 

「おっとこれはマズいんじゃ…でもここで逃げたら、ものすごく失礼なことに…」

という事態に。。。

 

とりあえず、話しかけた友人が事情を説明すると

訝しげな顔をしていた男性が、

”OH MY GOD! I’M SO SORRY!!” (なんてこった!可哀想に!!)

と、ものすごい勢いで同情してくれ、

当事者の自分たち以上にオロオロしながら、一緒に何か手はないか考え始めてくれました。笑

 

「可哀想に…ほんとに大変だね。何かないかな。ここら辺はよくパトカーは通るんだけど…

と言われ、

じゃあ近くにある警察署に行くか。

ということで彼に別れを告げ、歩き始めた矢先。

前方からパトカーが来るではありませんか!

もうこれは止まってもらうしかない!!

と、友人と道路に出て、思いっきり手をふりました。

 

はたから見ると、

アジア系の女子(友人は香港系アメリカ人)2人が水着姿で道路に飛び出し助けを求めるなんて、なんて滑稽な姿だったんだろうと、いま思い返すと笑えてきます。笑

 

無事止まってくれたパトカーからは、男性警官が二人。

事情を話すと、まずは君たちの車のあるところに行こうと言われ

パトカーに乗るよう言われました。

  

アメリカのパトカーの内装と乗り心地

ソワソワしながら乗り込むと、警察官の方が外から扉をしめてくれました。

座席はクッションも何もなく、プラスチックの様な硬い素材。

内装は黒で、運転席・助手席と後部座席との間に区切りがあり、鉄格子がかかっていました。

窓も同じく鉄格子が。

当たり前と言えばそうですが、パトカーは犯罪者も乗る車。

逃げようとしたり、暴れたりしたときの対策がしっかりととられていると感じました。

そして、降りる時に気づいて1番驚いたのが、内側から開けるドアノブがないこと。

もしここで警察官が開けてくれなかったら…と考えるとゾッとしました。

  

車の鍵業者が来るまで

車のある駐車場に戻り、警察官の方が鍵業者に電話をしてくれて、1時間後に来ることに。

駐車場のベンチに座っていると、警察官がポテチとお水、そしてオレンジをくれ、

おそらく個人的なおやつであったであろうビワまで貰いました。

すると、最初に図書館の場所を聞いた、BBQをしていたグループの方が事情を知ってやってきて、

作っていたホットドッグまでくれ、なぜか優雅にご飯をたべながら待つことに。笑

 

その後、無事に業者がやってきて鍵を開けてくれ、帰ることができたのでした。

 

この経験で得たもの

この経験をして思ったのは、

日頃のおこないが良い人(友人)が助けを求めた時、必ず助けてくれる人がいる。

見ず知らずの人を助けてくれる人って、実はたくさんいる。

人を見た目だけで判断してはいけない。

といったことを身をもって学びました。

 

フロリダに住んでいた頃、この「水着でパトカー」事件の他にも、

私自身、見ず知らずの方に本当にたくさん助けられてきました。

また、その方達に会って直にお礼をすることはきっと叶いませんが、

その分、自分自身も見ず知らずの人が困っていたときに助けられるよう、行動できる人でありたいと思う経験となりました。

 


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