アメリカ留学を決めてからホームステイ先のホストファミリーが決まるまで~元ホストシスターが親と絶縁して養子になった話~

アメリカに留学する際に考えるのが、ホームステイ先の事。

高校留学だとホームステイ、大学での留学だとホームステイか大学の寮で暮らすのがメジャーなのかなと思います。

筆者は高校留学の経験者で、ホームステイで約1年、現地校に通いながら過ごしました。

そこで今回はホームステイ先になるホストファミリーが決まるまでの体験談を書いて行こうと思います。

  

 

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アメリカ留学は寮が良い?ホームステイが良い?

そもそも留学する際、寮にするか、ホームステイが良いのか、

大学で留学するのか、高校で留学するのか、色んな選択肢があって迷うのではないのでしょうか。

 

私自身、留学をすることを決断した際に高校で留学すべきか、大学で留学すべきか迷いました。

ただ、私の留学することの目的はアメリカの文化や色んな人の考え方を知り、視野を広げることだったこと。

 

大学の留学だと寮生活が主で、現地に住む人に密着することがない為、アメリカ独自の文化や地元の人と触れ合う機会が少ないこと、

また、今は特にアメリカで学びたい学問があるわけではないし、

アメリカの大学でやりたいことが出来たら大学に留学するか考えた方が良いかな、

と考えたので高校で留学することを決意しました。

 

結果的に、自分のした選択は留学の目的に即していて、

現地の家族の一員として1年過ごすアメリカ生活は、アメリカの文化や現地の人と深く繋がることが出来、様々な考え方に触れることができました。

 

 

ホストファミリーの決定まで

こうして高校留学をすることに決めたのですが、

筆者が通っていた高校には留学制度や1年の長期留学に関する提携校などは一切なし。

 

その為、いわゆる留学エージェンシーを介して行くことになりました。

※留学エージェンシー:個人の留学に関する手続きなどを代行してくれる業者。

 

ただ、留学に行くには日本の通っていた高校からの許可も得なくてはならず、

その許可を得るには英語の評定が10段階で7以上が必須。

英語が最も苦手教科だった筆者は猛勉強に励みました。

(詳しくはコチラ)

 

ちなみに利用した留学エージェンシーでも簡単な英語のテストと英語面接がありました。

 

私が利用した留学エージェンシーは、国は選べるものの渡航地域やホストファミリーを詳しく選べるところではありませんでしたが、

どうせ行くなら良い地域・良いホストファミリーに巡り合いたいもの。

そこで、ダメ元で現地の留学エージェントへの英語の自己紹介文を送る時に、色んな要望を書いてみました

自分が書いた要望は、

①ノースウェストに行きたい(西海岸の北部、ワシントン州やオレゴン州など) 

②ホストファミリーに子どもがいたら嬉しい

以上の2点。

 

理由は、①ノースウェストは親日家が多く治安が比較的良い

そして英語の訛りが少ない(アメリカ英語の標準語に近い発音である)こと。

②子どもがいた方が、簡単な英単語を使う子どもとの会話で英語が上達しやすい。

子ども同士でコミュニケーションが取れる。

子育て経験のあるホスト両親だとより安心感がある。

といったことをアメリカ人の友人からアドバイスをもらったからでした。

 

担当してもらった留学エージェントには本当にお世話になって、何度も事務所に通い詰め、

英文チェックから必要書類の記入まで様々な面で助けてもらいました。

 

自分の要望に関しても

「必ずしも希望が通るわけではないけれど、心に留めておくね」と言ってくださり、

結果的にホストファミリーはノースウェストに住む、こどものいる家庭に決まりました。

 

話が少しそれますが、ディズニーのキャスト寮然り、アメリカでは自分の希望を聞いてくれるかどうかは関係なしに、意思表示だけでもすることは大切だと思います。

 

 

 

ホストファミリーの決定と突然の変更

留学に行くのは8月末。

ホストファミリーが決まったのは8月初旬で、

同学年のホストシスターと両親の3人家族のホストファミリーの元にホームステイすることが決まりました。

 

ホストファミリーのプロフィール書類を貰い、そこに書かれていたアドレスに早速メールを送ってみました。

 

返事をくれたのはホストファザー。

私が来ることをとっても楽しみにしてくれていて、

「私がステイする寝室の壁のペンキを塗りなおすから、何色が良い?

など、聞いてくれました。

(壁をペンキで好きな色にするなんて、なんてアメリカ!笑)

 

同学年のホストシスターは日本が大好きらしく、メールのやり取りで好きなマンガを聞き、

「お土産に持っていくね~!」

なんていう会話のやりとりをしていました。

 

 

アメリカ留学まで1週間を切ったころ。

突然、留学エージェントから

「ホストファミリー変更」

とのお知らせが届きました。

 

ホストファミリーと沢山メールのやり取りをして、かなり打ち解けていたところ…なぜ!?

と疑問でいっぱいでしたが、変更されてしまったのなら従うほかありません。

 

留学エージェントからの話から分かったのが、

出発直前にして、ホストファミリーになる予定の両親が離婚していたことが発覚。

私が利用していた留学エージェンシーでは

ホストファミリーは夫婦でなければホスト出来ない

という規約があった為、変更になったのでした。

 

後から考えると、ホストファザーからしかメールが来なかったというのにも納得です。

 

最終的に決定したホストファミリーは、元々ホームステイ予定だった地域の近くに住む、

両親・3歳上のホストブラザー(大学の寮に住んでいるので家には不在)・同学年のホストシスターの4人家族。

そして、ペットが犬1匹、猫2匹、鳥2匹、ハムスター1匹、金魚2匹…

を飼っている、動物大好きファミリー宅にホームステイすることになりました笑

 

ちなみに現在は、犬1匹、猫3匹、フグ数匹、金魚数匹、鳥1匹、チンチラ2匹、ヘビ1匹、ヤモリ1匹、ネズミ2匹、、、、、、全部挙げられたかな…と思うくらいの数の動物たちと暮らしています。笑

 

高校留学では、現地の高校に通うことが一般的。

私自身もホストシスターと同じ高校に通うことになりました。

 

そしてこのホストシスター、渡米前のメールのやり取りで

元々ホストシスターになる予定だった子と親友だという事が発覚!

 

留学以前からメールのやり取りをしていた元ホストシスターにも学校で無事会うことが出来、かけがえのない友人になりました。

 

 

元ホストシスターの壮絶な人生

留学生活も数か月経ち、難なく友人とも話せる程度の英語レベルになったころ。

元ホストシスターが友人に抱きしめられながら泣いているところを見かけました。

 

「なにがあったんだろう」

と疑問に思いながら帰宅。

 

すると、ホストマザーから衝撃の話をされるのでした。

「本当にあなたがうちに来てくれて良かったわ」

と切り出したホストマザー。

 

話を聞いてみると、

元ホストシスターはアルバイトをしていたのですが、

そのバイト代を父親が銀行口座から盗み、全て使ってしまったのだそうです。

結果、父親と二人暮らししていた彼女はそれが原因となり、

父親と絶縁

 

そして、彼女が泣いていた時に抱きしめ、慰めていた友人の家に養子に入ったのでした。

 

本当に衝撃的な話で、

身近にこんなことが起こるとは思ってもみませんでした。

 

そして私が彼女の家にホームステイしていたら…と思うと

恐ろしいトラブルが起きていたことは間違いなさそうです。

 

本当に間一髪でホストファミリーのチェンジが決まったようです…。

 

最終的にホストファミリーになってくれた家族は本当に素晴らしい家庭で、自分にとって第2の家族と言えるほど。

ホストシスターは親友以上に、本当の姉妹のような関係になり、

夫婦仲も良く、まさに理想の夫婦像です。

 

ただ、こういった家族もいる一方で、アメリカの家族の形は本当に多様です。

友人の中には、両親が離婚していて1週間ごとに父と母の家を交互に行き来して暮らしている子、

元ホストシスターのように養子として家族と暮らす子、

母国が経済破綻してアメリカに移り住んできた子、

LGBTの夫婦など様々な状況にあります。

 

アメリカは離婚率が50%で2組に1組が離婚してしまうそうですが、

自分たちの幸せの為に家族の形を模索していく姿には考えさせられるものがありました。

 

 

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