「カルピス」は海外で絶対言っちゃダメ!?~意外と説明が難しい日本の飲み物~

米国三越のCRプログラムを通してディズニーワールドの日本館で働いていた私は、世界中から来るゲストにあらゆる日本の物を英語で説明してきました。

特に物販のセクションで日本のお菓子や飲み物を取り扱うセクションを担当していたので、どの様に説明すればよりわかりやすく、

日本の商品をゲストに理解してもらえるのか毎日考えて過ごしていました。

 

特に飲み物に関しては日本酒にラムネ、カルピス…日本人の自分達からすると馴染み深い物ですが、海外の人からすると未知の液体

説明の仕方によってはあらぬ誤解を与える原因にも…。

 

そこで今回は日本の飲み物について英語で説明する上で大切なポイントを書いていきます!

 

 

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日本の代表的なお酒、日本酒

日本酒は以外とアメリカでも流通してきていて、海外の人の中でもSakeとして認識されてきています。

ただ、Sakeと英語表記されているためローマ字読みだと「サケ」になるのですが、英語読みだと「サキ」に近い発音になってしまうため、

「サケ」だと通じない可能性があります。

 

”We call them as サケ” と言って説明すると理解されると思います。

日本酒についての説明をする際に特に注意したいのが、何が原料なのか。というところ。

 

「This is made of rice」と説明したり、「Rice wine」と表現することが出来るのですが、

Riceの発音に要注意。

「ライス」と日本語的な発音で言ってしまうと英語でシラミを意味する”Lice”になってしまうのです。

文章だと表現しずらいのですが、「ら」と「わ」の間の様な音で発音すると”R”に近い音になるかと思います。

お祭りの定番!ラムネ

ディズニーワールドの日本館では何故か20種類以上ものラムネが販売されているのですが、

目を離した途端忽然と消えている…ということもあるくらい、飛ぶように売れる人気商品になっています。

ただ、ラムネについては詳しく説明をしないと、

見た目が個性的だから買ってみたはいいものの、開かない!

と嘆きながら戻ってくるゲストも多いです。

 

他にも飲み終わった後にビンの中のビー玉を一生懸命取り出そうとしていたり…笑

 

私は大抵

”This is Japanese soda. There is marble inside on the top of this bottle so when you drink it, please push it down with the rid.”

(これは日本のソーダで、ボトルの上の方の中にビー玉が入っているから飲むときは蓋を使って下に押しだして開けてね。)

と説明していました。

…が、

中々初めて開ける人には難しくて出来ないので、大体この説明をしながらこちらで開けて見せていました。

 

単にラムネを開けるパフォーマンスをするだけでも

初めて見るゲストにとっては珍しいらしく、

かなりの確率で大喜びしてくれるので開けるこちらとしても、とても楽しかったです。

 

1日だけでも何十本も売れていくので、

おそらくディズニーで働いている間だけでも数百本はラムネを開けて見せていた気がします。笑

 

  

 

もはや商品名が違う、カルピス

日本館で取り扱っている商品の中でもそこそこ人気があったカルピス。

アメリカでは「カルピコ」という名前で販売されています。

 

なぜ「カルピス」として売られていないのか。

 

これは結構有名な話かもしれませんが、

「カルピス」という発音が、

「牛のおしっこ」を意味する

“cow piss”に聞こえてしまうから…!

 

ちなみに”piss”とは同じ意味の”urine”や”pee”より更に崩した下品な印象を受ける単語です。

 

例えばよく使われるスラングの表現で

 

He pissed me off. 

(彼にムカついた!)

 

といった感じでも出てくる単語でもあります。

 

日本では大人気のカルピスですが、

海外の人からすると

「色も白いし、なんじゃこりゃ!?」と謎の液体のように見えるようで、

日本館で働いている時はしょっちゅう「これは何?」と聞かれました。

 

ここでうっかり「カルピス」と言ってしまうとあらぬ誤解を生んでしまうので本当に気を付けましょう

 

ちなみに私は

“Yogurt flavored drink.”

といった感じで説明していました。

 

ただ、この“Yogurt”という発音が当時はどうしても苦手で、

必ずと言っていいほどゲストに聞き返されていました。

 

アメリカ人のマネージャーに何回も発音練習に付き合ってもらいましたが、なかなか習得できず…。

 

試しに留学していた頃のホストシスターに自分の発音を聞いてもらったところ、

“Your goat flavored drink”(お前のヤギ味の飲み物)

に聞こえると言われました笑

 

これまで散々ゲストに、

「あなたのヤギの味がするよ!」と

満面の笑みで説明していたとは…

そりゃ絶対聞き返されますね笑

 

そんなこんなで、「カルピス」の説明は要注意!

そして発音は、英語っぽい発音をしようとするより

日本語に近い音で

「ヨーグルト」と言ってしまった方が結局ネイティブスピーカーには通じるという結論に至りました笑

 

 

その他に注意したいもの

他に海外でもメジャーな緑茶ですが、

日本館でも何種類か緑茶を取り扱っています。

ただ、アメリカで売っているお茶は、ほとんどお砂糖入りで甘い!

午後ティーのごとく、ジュースのような甘みになる程の量が加えられています。

 

そして購入しようとするゲストは

“甘い緑茶”だろう。と思っていたりするので、

“This is unsweetened!” 

(これは甘くされていないよ!)

と伝えるのが大切だったりします。

 

逆に、自分が海外で甘くないお茶を買いたくなったら

“Unsweetened”という表記のあるものを買えばバッチリです!

 

海外の友達に飲み物を紹介したい時、逆に海外の方から日本の飲み物について聞かれた時の参考になれば嬉しいです。

他にも「これはなんて説明するの?」と気になるものがあればお気軽に聞いてください♪

 

 

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