海外でのホームシックの原因と解消法〜アメリカ留学・就労経験からホームシック解消法を考えてみた〜

留学やワーホリ、海外での生活をしていく上でたまに上がる話題、ホームシック。

充実した海外生活を送る上でホームシックは出来る事なら避けたい事態なのではないでしょうか。

 

そこで今回は、高校留学と社会人になってからアメリカでの就労を経験した筆者が、

ホームシックになる原因と解消法を自分の経験を交えながら紹介します!

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ホームシックとは

自分の故郷を離れ、違う風土・習慣になじめずに、結果として強く憂鬱になってしまう状態のこと。

つまりは「寂しい!つらい!元いた家に帰りたい!」となってしまう状態ですね。

私が通っていた小学校では低学年の時から宿泊行事があったので、

かならずひとりはホームシックにかかって「ママ~!」と泣いていた子がいました笑

ただ、ホームシックって小さい子だけがなるものではなく、大人・社会人でもなることがあるので注意が必要です。

ホームシックになる原因

ホームシックには色んな原因となるものがあります。

  • これまで快適にすごしていたのに、慣れない環境へ適応しなければいけないストレス。
  • 困ったときに頼れる家族・友人がそばにいない不安や孤独感。
  • 周りと比べてしまったりして、自分が新しい環境でうまくいっていないと焦ってしまうこと。
  • 家族や恋人に依存していたりして精神的に自立できていない。

 

など、さまざまな要因からホームシックに陥ってしまうようです。

それでは筆者が実際海外に住んでいた時、どうだったのか実体験をご紹介します。

留学していたときのホームシック

私が高校留学していた期間は、高3の夏から約1年間。

アメリカオレゴン州ポートランドの郊外に住む4人家族の家庭に

ホームステイをしつつ現地校に通うという形の留学をしました。

実際ホームシックにかかったか…?

というと、実は全然ホームシックになりませんでした

確かに渡米初期は英語が苦手な状態のまま留学した為、

周りの人が話していることが分からずかなり苦労しました。

(高校留学時代での私の英語力についてはこちら)

 

ただ、私はものすごくラッキーだったパターンで、

ホストファミリーには同い年のホストシスターがいて、

通う高校自体も一緒だったので沢山サポートしてくれたおかげで友人も早く出来ました。

そのおかげで留学をすると直面する、疎外感や孤独感にさいなまれることも少なく済んだのだとおもいます。

 

ホストファミリーもとても良い家庭で、自分を本当に家族の一員として迎え入れてくれて、

自分をサポートしてくれる第二の家族の中で安心して毎日を過ごすことができました。

またペットも沢山いたため動物大好きな私にとっては

毎日家でペットたちに癒されながら過ごすことが出来たのもよかったのかもしれません。

 

 

ディズニーで働いていたときのホームシック

高校留学後は日本の大学に進学。

新卒でブラック企業に就職してしまい、このままじゃダメだ!と思い立って転職。

そんな経緯で社会人になってから、再びアメリカに住みながらフロリダ州にあるディズニーワールドで1年働いていました。

(ディズニーで働くことを決意した経緯についてはコチラ)

 

ディズニーで働くことが夢だった私にとっては毎日ほんとうに楽しくて、

やりがいを感じながら過ごすことができました。

(ディズニーで働くCRプログラムのやりがいについてはコチラ

 

ただ、そんなハッピーな日々のフロリダディズニー生活でしたが、

私は1日だけひどいホームシックにかかってしまいました。

なぜホームシックにかかったのか

ホームシックになってしまった大きな原因を挙げると3つ。

  1. 当時付き合っていた彼がうつ病になってしまったこと
  2. ルームメイトとのトラブル
  3. 職場でのトラブル

 

以上の3つのトラブルがちょうど同時期に重なってしまい、

「もう帰国したい…涙」

と思わず弱音を吐いてしまいました。

 

  

 

ホームシックの主な原因について

彼がうつ病になってしまったこと

当時わたしは学生時代から長く付き合っていた方がいました。

帰国したら結婚かな?という感じだったのですが、

当時彼が務めていた会社はいわゆるブラック企業

…というより業界自体がかなりキツイといわれるところで働いていました。

  

ディズニーに行く前は彼も私の夢を応援してくれていたのですが、

私がフロリダにいる間にうつ病を発症。

 

鬱になってしまってからというもの、連絡も途絶えがちになり、

メッセージも未読無視状態も多く…。

1ヶ月連絡が取れないという日々もありました。

  

うつ病をはじめとする精神疾患は5人に1人が生涯で患う(諸説あり)と言われるほどの病気ですが、

悪化してしまうと自殺などもしてしまう深刻な病です。

 

もともと私は心理学を専攻で勉強していたこともあり、

連絡が未読状態で途絶えてしまうと、

「もしかしたら…?」と思ってしまい、

本当に心配で仕方がありませんでした。

 

アメリカ⇔日本の遠距離恋愛についてはこちら

  

  

ルームメイトとのトラブル

以前ルームメイト引っ越し事件について言及しましたが、

CRプログラムなどを始めとするプログラムに参加するキャストたちは

専用のキャスト寮に住み、ルームシェアをしてすごします。

  

私は6人とシェアハウスをしていて、そのうちの1人がパーティーガール(夜遊び大好き)。

単純に夜遊び好きなだけならばいいのですが、

深夜にかえってくると他のルームメイト5人が起きてしまう程の騒音を立てられてしまい、日に日に寝不足状態に…。

 

仕事のあとは部屋でくつろぎたいけれど、うるさすぎてくつろげない…といった日々を送っていました。

 

睡眠不足はメンタル面の健康において、非常に悪影響を及ぼすもの。

この時ほど睡眠の大切さを実感したことはありません…。。。

 

ルームメイト引っ越し事件についてはコチラ

 

仕事(同僚)とのトラブル

私は前述した2つの要因に加えて、

仕事(同僚)とのトラブルが引き金となりホームシックにかかりました。

  

いまだに、にがにがしい思い出なのであまり深くは言及しませんが、

簡単に説明すると、

不可抗力の出来事(マネージャーの連絡ミス)から同じセクションのキャストからあらぬ勘違いをされてしまい、

同僚の男の子に怒鳴りつけられる…といった事態に陥りました。

  

今思えば、同僚の彼もルームメイトとのトラブルで大変だったり

体調を崩していたりすることも多かったので、きっと精神的にも不安定だったのかな…と思います。

 

ただ、当時は弁明しようにも聞いてもらえず、一方的に怒鳴られるのはかなりメンタル的にきました…。

 

そもそもうつ病になってしまった彼氏の心配・ルームメイトが原因による寝不足があったところに

身に覚えのない事で一方的に勘違いされ怒鳴られる…

というのは当時の自分にとってなかなかのストレスでした。

 

仕事の後は友人と会う予定になっていたのため、

事件の直後、友達が車で迎えに来てくれたのですが、

車に乗り込んだ後は、ただひたすらに涙が止まりませんでした。

 

普段は滅多に相談したりしないのですが、この時ばかりは母にLINEをして、

「日本に帰ろうかな…」という考えが頭をよぎりました。

 

自分自身、その年になるまでホームシックなんて一切かかったことがなかったので

自分でも本当にびっくりの経験でした。

 

ただ慢性的な寝不足・心配事に加え

人間関係のトラブルは本当に精神的に良くない方向に作用するな…と身に染みて感じました。

 

 

ホームシックの解消法

さて、そんなホームシックですが、どうすれば解消されるのでしょうか。

 

私の場合、ズドーンと落ち込んで「日本に帰りたい!」という強い気持ち自体は

翌朝には気持ちが落ち着くと共に、大分薄れていました。

  

ただ、この記事を書くにあたってホームシックの解消法を調べてみると

アンケート等で半数以上の方が「時間と共に解消された」と回答しているものを多く見かけました。

 

たしかに時間の経過とともに気持ちも落ち着くもので、時が過ぎるのを待つのも大切です。

それに、ホームシックは具体的に「コレをすれば解消される!」というものはないのかもしれません。

 

ただ、ホームシック真っただ中に「時間が過ぎて落ち着くのを待て!」と言われても

本音を言えば、つらいもんはつらいのよ…と私は思ってしまいます笑

 

そこで、時間が過ぎ去るのを待つ方法の他に、私が実際にどうやってホームシックを解消していったのか、解説していきます。

 

具体的にホームシックを解消した方法をまとめると3つ!

  1. 人に頼る
  2. 悩みを出来るだけ早く解決する
  3. 自分に出来る事をひたすらやる

以上の3点をシンプルに実践しました。

  

 

ホームシック解消法①人に頼る

単身、海外で悩んでいると、

どうしても自分が世界にひとりしかいないような絶望的な気持ちになってしまうこともあります。

ですが、周りを見渡せば友人や相談に乗ってくれる心優しい人がいるはず

 

私の場合、運が良かったのは「日本に帰りたい!」と思う事件が起こった直後に

友人に会う予定だったこと。

 

事情を話し、泣いている間はハグをしてくれたり、優しい音楽をかけてくれて、

そばにいてくれたことには本当に助けられました。

 

翌朝に猛烈に腫れた目を見て二人で大笑いしたのも今ではいい思い出です。

 

また、その友人はクリスチャンだった為、教会に連れていってくれたのも助けになりました。

日本だと「宗教」というとたじろいでしまう所がありますが、

海外では自分の信じる宗教を持ち、自分の信念のベースとしてもっている方が日本と比べて多くいます。

 

ディズニーワールドで働いていると、なかなかディズニー外でのコミュニティを持つ機会が少なく、

そのため、普段自分がいる環境とは全く関係のないところに身を置けたことは自分にとって、とても大きかったです。

また宗派にもよりますが、キリスト教の教会は基本的に初めて来た人でも、クリスチャンでなくても、快く歓迎してくれる所。

教会に訪れた途端、沢山の人に「よく来たね~!」と嬉しそうにハグを沢山してもらえたことによって「自分はここにいて良いんだ」と思いとても元気づけられました。

※ただ、一言でキリスト教と言っても沢山宗派があり、色んな考え方があるので信頼できる方に紹介してもらったり、訪れる際は事前に調べておいた方が良いと思います。

  

 

ホームシック解消法②悩みを出来るだけ早く解決する

今回のホームシックの一因となったのが、当時付き合っていた方がうつ病になってしまったことでした。

結論から言うと、私は別れる決断をしました。

 

というのも、相手の方から「別れた方がいいかも」といった内容の連絡があったこと。

このまま付き合っていても、少なからず相手に与えてしまっている遠距離のストレスで相手の病気も長引かせかねない。

そして自分にとっても遠距離恋愛を継続することがストレスになっていたこともあり、

お互いにとって関係を続けることが得策ではないと考えたからでした。

  

一旦帰国してから話し合うということを約束し、

苦渋の決断でしたが5~6年の付き合いに終止符を打ちました。

 

結果、彼の病気も(原因の大部分は仕事だったので退職して)私が帰国する頃には回復しましたし、

私自身も頭を切り替えてその後の生活を送れたのでお互いにとって別れることが正解だったなと今では思います。

   

  

ホームシック解消法③自分に出来る事をひたすらやる

前述した仕事のトラブルでは、

結局のところマネージャーの伝達ミスから起こったものだったのですが、

勘違いであったとしても一度揺らいだ信頼はなかなかすぐに回復しないもの。

 

このことを相談した時に友人に言われたのがこちら↓

職場で悲しい事を言われた時、
キャストの友人に元気付けられた言葉

Let them say whatever they want to say.
What you need to do is just wipe off your shoulder and do your job.

何でも言いたいように言わせておけ。
肩をはらって(悪口は振り払って)、
自分のやる事やっとけば大丈夫さ

🇵🇷— アンナ🇺🇸Disney元キャスト (@Annabelle5_wdw) 2019年5月9日

 

この言葉に励まされ、弁明を試みてもがくことも無駄だと判断し、

自分のするべき仕事をすることに集中することにしました。

 

そうしていくうちに徐々に周りの人からの誤解も解かれて、理解をしてくれるようになりましたし、激怒してしまった同僚との関係も修復されていきました

  

 

ホームシックは大人でもかかる

ホームシックは子どもにだけ起こることかと思いきや、大人にも起こり得るもの。

 

私も一度、長期留学して一切ホームシックにかからなかったことから油断していましたが、

夢であったディズニーで働く中でホームシックになってしまいました。

 

一度にトラブルやつらいことが次々と起こってしまうと誰でも弱ってしまうものです。

しかし、それを一つ一つ冷静に判断し、

自分を労りつつ対処していくことが有効なのかなとこの経験から学びました。

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